Google Voiceは低価格通話を提供するサービスで、GoogleとAppleの論争の中心にもなっている。両社は、Google VoiceアプリがiPhoneで利用できない理由をめぐって争っている。
Googleは、AppleがGoogle Voiceアプリを却下したと話している。だがAppleは、同アプリはiPhoneの電話機能とユーザーインタフェースを変更するため、まだ審査中だと主張している。
その一方で、iPhoneを米国で独占販売しているキャリアのAT&Tが、米国の電話会社は通話を遮断することが禁じられているが、Googleは通話を遮断していると苦情を訴えている。
AT&Tは、Google Voiceに電話会社と同じ規制を適用しなければ、Googleが不公正な利益を得ると主張している。
10月7日には、主に農村地方を代表する米下院の議員20人が、連邦通信委員会(FCC)にGoogleの通話遮断について調査するよう求める書簡を送った。
「FCCがGoogle Voiceサービスの性質と機能を調べることを正式に要請する」とFCCのジュリアス・ゲナコウスキー委員長あての書簡には書かれている。
FCCの広報官は8日、コメントを控えた。同委員会は既にGoogle、Apple、AT&Tに情報提供を求めている。
これとは別にゲナコウスキー氏は、FCCは近く、Sprint NextelやT-Mobileなど一部のキャリアがAT&TやVerizon Communicationsなどの大手電話会社に支払っている接続料を調査すると明らかにした。
ゲナコウスキー氏はダニエル・イノウエ上院議員(ハワイ州選出・民主党)にあてた書簡で、回線卸売り市場の競争を評価する「適切な分析の枠組み」を作り出す方法について、今後30日間パブリックコメントを募ると述べている。
AT&TはGoogleとの論争で、コスト削減のため、Google Voiceサービスが接続料が高い一部の農村地域で通話を遮断していると訴えている。
AT&Tの広報担当者は8日、議員らが調査データを集めれば、Googleが「ダブルスタンダード」により利益を得ているかどうかを判断できると語った。
電話会社は以前からFCCに対し、農村地方の回線を経由してアダルトチャットや無料電話会議を提供して利益を出している業者がいると苦情を申し立ててきた。FCCは電話会社がこの種の通話を遮断することを禁じている。
Googleの広報担当者は8日、AT&Tは農村地方の回線経由で行われた通話の料金支払いが滞っていると批判した。一部の農村地方のキャリアを代表する弁護士が、最近FCCに送った書簡でAT&Tの支払いの遅れを訴えている。
Googleは、Google VoiceはWebベースのソフトから電話をかけるため従来の電話サービスとは異なっており、電話会社と同様の規制を適用するべきではないと主張している。
議員らは7日の書簡で、Googleの姿勢は「適切な考えではなく、農村地域の有権者に不公正だ」と述べている。書簡には下院エネルギー商業委員会のスティーブ・バイヤー議員(インディアナ州選出・共和党)やチャーリー・メランコン議員(ルイジアナ州選出・民主党)などが名を連ねている。
「FCCのアクセスと競争に関する重要な規制を、企業が単に『われわれには適用されない』と言うだけで、調査も受けずに逃れられるということはあってはならない」と議員らは述べている。

